先日、大分大学の先輩がまた一人他界されました。
死因は胃癌でした。
齢77歳 喜寿での旅立ちでした。
手術をされて、体調が良くなったとかと伺っていましたので、
早朝ので訃報を聞いた時は、残念で仕方ありませんでした。
昭和の繁栄の時代を作って来られた世代の先輩方が、
櫛の歯が欠けるように、一人また一人とこの世を去って行かれます。
世の常とは言うものの、身近な人の弔いは辛いものです。
特に家族となると、その辛さ苦しさもひとしおです。
訃報が届いた日の夜、お通夜に先輩と一緒にお参りさせて頂きました。
通夜の席で伺ったのは、
「胃癌で開腹手術をしたけれども、何もしないまま塞いだ。」
「本人には、癌だと教えなかった。」のだそうです。
足掛け2年お会いしていませんでしたので、
私の記憶には、元気なお姿しか残っていませんでした。
最後のお別れをした時に見たのは、
痩せて頬がこけてはいたものの、穏やかなお顔でした。
私も、手術をし、抗癌剤などの治療を選んでいたら、
もしかすると、そういう姿でこの世を去っていたのかも知れません。
同じ胃癌を患っていらしたので、
尚更の事そういう思いが込み上げて来たのかも知れません。
先輩の逝去にあたり、しみじみと今在る自分が奇跡といえるのだと痛感した次第です。
ご冥福をお祈り致します。
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