小林麻央さんの訃報で思い出した事【貧血】

私は、胃がんを患っている時に
嘔吐・吐血を繰り返していました。
当然の事ながら、貧血がありました。
もともと、低血圧で貧血だったこともあり、
癌で吐血するようになってからは一層ひどくなったのは当然の事でした。

駅などでは、椅子を見つけては、

「あそこまで歩く!」

と目的を明確にして自覚をもって、

「よしっ!」

と気合を入れなければ歩くこともままならない状況もありました。

ある時、友人宅に行くのに体調が悪くなり
タクシーで向った時の事です。

倒れ込む様にタクシーに乗車したのですが
息が上がり、肩で息をしている私の異常に気づいたタクシーの運転手が

「このまま病院に行きましょう!救急病院に連れて行きますよ!」

と言って心配された事がありました。

その時は、
何とか友人宅に着医いたのですが、

友人にドアを開けてもらった途端に
玄関先で意識を失ってしまったのです。

どれほど経ったか覚えていませんが、
意識が戻った時には
友人は毛布などで体を温めてくれていました。

友人は140cm代の身長で華奢な体でしたので、
いくら癌で痩せたと言っても163cmの私を動かせなかったのです。

それでも、その後、しばらくして落ち着いた時に

エネルギーを補給しなければと
友人の作ってくれた食事を食べた後、
何事もなかったかの様な私の姿に友人は驚きを隠せませんでした。

「どうしよう。死ぬかもしれない!」

と思ったとは後日談での彼女の言葉でした。

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