高校実質無償化よりも優先すべき事は

昨夜はrainと風が強かったのですが、お蔭様で災害も無く済みました。

皆様のお住まいの地方では如何でしたでしょうか?

さて、先日朝鮮学校の無料化の件がマスコミで報じられましたが、思わず

 

「やはり、その為の高校実質無償化だったのかと」

 

納得した方も多かったのではないでしょうか。

確かに高校生を抱えた親御さんにとって、高校実質無償化は大いに助かることと思います。

 

ところで、高校実質無償化に関して、

当初の話とは微妙に内容が変化して行った事に気付いている方も多いのではないでしょうか?

当初は、公立高校の質無償化といっていたのが、専門学校にも、私立学校にもとなり、

本来の目的かどうかは分かりませんが、

先日朝鮮学校の無料化という事が言われるようになりました。

朝鮮学校も高校実質無償化の対称にするべきだとの主張をして運動されている方もいらっしゃるようですが、

一寸変じゃないでしょうか?

差別とかで言っているのではないのですが、例えば、外国にある日本語学校の無償化をその国がしてくれるでしょうか?

教育は夫々の国が自信の責任において施すべきものです。
教育は、国の根幹を成すものなのですから当然です。
教育が疲弊すれば国は必ず疲弊するからです。

だからこそ、国が責任を持って教育を国民に施していかなくてはならない義務と責任があるのです。


ところで、今の日本の教育の疲弊を危惧されている人が多いのが現状では無いかと思います。

そもそも教育とは何か。

学校教育のみならず家庭教育、社会教育などに関しても改めて考え直す必要が有ると思います。

また、何の為に勉強をするのか。どうして勉強をしなければならないのか。したらどうなるのか等など。

親も、子も社会も真剣に考えざるを得ない状況になっているのかも知れません。

さて、高校実質無償化の話に戻ります。
高校は、ほとんどの子供達が進学するとはいえ、義務教育ではありません。

高校の無償化をする前に、政府は、義務教育の中身の充実を図る事を成すが筋だと思います。

そして、日本の何処に住んでいようが、

同じレベルの教育を受けられる様にすると言う事が国としての責務だと思います。


県や市町村で教育レベルの違いが有ってはならないのです。

勿論、どの様な僻地に住んでいようが日本国民で有れば、

このレベルの教育は必ず施されているとして行かなければならないと考えています。

そして、国が定める教育レベルは高ければ高いほど良いと思っています。

しかしながら現実には、

同じ市内の中学校でありながら、教えている内容が違い、

数学などの内容で習っていない。知らない。という事がありました。

高校では、必ず必要な項目を中学で教えていなければ、

習っていない子供達は高校での学習に付いて行けなくなります。

この現実を見た時に、

高校の授業について行けないのは、本人だけの責任と言えるでしょうか?

ましてや、小学校でも、その差は歴然としています。


小学校で、キチンと分かるように学習した上に中学の学習がありますね。
その上で、公立高校にいくか私立高校に行くか専門学校に行くか就職するか決めるのは、自分自身です。

実際に見聞きした事ですが、
「この問題は難しいから。」と授業では教えずに宿題のプリントに出したことがありました。

その子は、その時小学校4年生でしたが、私のところに「分からないから教えて!」と親子で来たのです。

その時に、子供から話を聞いて教諭の資質を疑いました。

 

「この問題は難しいから。」

 

と授業では教えなかった問題は決して難しい事ではなかったのです。

説明したら、子供はすぐに理解し、母親も、「そういう風に教えたら分かるんですね。」happy01

と理解できた喜びでニコニコしながら帰っていきました。

この様に、大学を卒業して30年経っても教えられると言う事が、

身についた学習と言う事ではないかと思います。

私は特別、成績が良かったと言う訳ではありません。


それでも、現場の教員よりも子供が分かるように教える事が出来たのは、

小学校、中学校、高校の先生方のご指導の賜物です。

ですから、先生方に対して、未だに感謝と尊敬の念を持ち続けているのだと思います。

私達の世代では当たり前に教えられ身につけて来た事が、今では当たり前に教えられていません。

 

戦前の方々の教育は更に充実していたのではないかと考えています。

天皇崇拝、軍国主義の思想の云々の問題は別としてもです。

何故なら、鹿屋や知覧の特攻記念館に展示されている遺書や手紙には、

心のこもった知性ある文章が達筆で認めてあるからです。

当然ですが、年々、学ぶ事は増えていきます。

戦前の人よりも戦後の人の方が。また、戦後すぐの頃の人よりも、現在の人の方がという様により良く知識を深め、心を深めて行かなくては、教育の教育たる所以はないと考えます。

その基礎となるべきものが小・中学校での学校教育であり、その基礎の基礎となるのが家庭教育なのです。

政府には、高校実質無償化よりも、

小・中学校での学校教育と公立高校などの授業の質を高める事を望んでいる人の多い事を知って頂きたいものです。

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