ナイチンゲール誓詞

われは此処(ここ)に集いたる人々の前に厳(おごそ)かに神に誓わん。

わが生涯を清く過ごし、わが任務(つとめ)を忠実に尽くさんことを。

われは総(すべ)て毒あるもの、害あるものを絶(た)ち、悪しき薬を用いることなく

又知りつつこれをすすめざるべし。

われはわが力の限りわが任務(つとめ)の標準(しるし)を高くせんことを務(つと)むべし。

わが任務(つとめ)にあたりて、取り扱えたる人々の私事(しじ)のすべて、

わが知り得たる一家の内事(ないじ)のすべて、われは人に洩(も)らさざるべし。

われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧(ささ)げん。

*ナイチンゲール誓詞とは、ナイチンゲールの看護に対する精神を基とし、

医学に携わる看護師としての必要な考え方、心構えを示したもので、

ナイチンゲールの偉業をたたえ、その教えを基として1893年、

アメリカ、デトロイトの看護婦学校長婦人を委員長とする委員会が、

「ピポクラテスの誓い」にならって作成したものです。

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