汚れを出すということ

例えば、花粉症でよく言われる事ですが、自分の体をコーヒーカップにたとえて、表面張力を越す原因が体に入った途端、病気を発症してしまう。
だから、昨日まで何ともなかったのにとか、ある日突然発症する事になるのです。
これは「アレルギーコップ説」と言われています。
一旦箍(たが)が外れると、今まで気付かずに体に溜めてしまった害毒、薬毒などをクシャミや鼻水などで排泄するのが花粉症なのです。


私自身もそうでしたが、花粉症は本当に辛いし、お化粧などしていると目も当てられません。
ですから、花粉症のお薬を飲んだり、点鼻薬に手を伸ばしたりするのです。そして、次第に強い薬に変わって行き、更にはレーザーで焼いたり、ステロイドを注射したりするようになって行く人も結構多いようです。


けれども、果たしてその方法で、花粉症は完治するのでしょうか?


一方、対処療法ではなく、気付かずに体に溜めてしまった汚れを出すという考えで花粉症に向き合って、汚れを少しでも出そうと発熱やクシャミや鼻水鼻づまりを乗り越えて行くと、季節を乗り越える度に少しずつ症状が楽になり、最終的に完治に到ります。(実際に私はほぼ治りましたし、私以外にも治った人も私の周りには多くいます。)

この事実から、コーヒーカップに溜まった花粉症の原因を出してしまえば花粉症は完治し、花粉症の原因がコーヒーカップに溜まっている間は、花粉症の症状は続くと言う事が考えられるのです。

癌でもアトピーでも他のお悩み事でも、同じ事が言えるのではないでしょうか?

自分自身の自然治癒力を高めて病気を完治させるという完治の道のりは、「自分は努力をしなくても治る」と言うようなものでもありませんし、棚ボタもありませんし、決して楽なものではありません。
しかしながら、私が、癌をはじめ30以上の病気を乗り越えてきたノウハウを身につけ完治するまで実践されたなら、必ずや完治の道を歩めるものと信じて疑いません。

清浄化とは

病気になった原因を解消していく事です。いわゆるデトックスなのです。
その形としては、発熱・嘔吐・下痢・咳・痰・痛み等などがあります。

 熱

例えば、風邪をひいて、熱が出る。
熱が悪いものだと思えば解熱剤を使うでしょう。反対に、熱は体の害毒・体毒・濁毒と言うものを溶かしてくれる良いものだと考えると、苦しくても、発熱を楽しみながら乗越える事が出来ます。

病気を治す場合、実は体温は極めて重要なのです。


医学的には体温が1℃上昇すると免疫力が30%以上増強すると言われていますが、同時に癌や悪性腫瘍が熱に弱いことも疫学調査でも立証されているのです。

癌細胞が死滅する温度には諸説あるようです。
39.3度以上 39.6度以上等々
42度以上になると癌は死滅する様です。




私は、水銀の体温計を壊す程の発熱した事が有ります。
最初は42°までは測れていたのですが、途中で水銀が分離してしまいました。
熱では死ぬ事は無い事を実証した事でもあります。


それは、免疫の主役である白血球の働きは発熱によって促進されるからなのです。

野生動物は病気や怪我の時、発熱で体温を上昇させ治癒力を最大限に高めますが、
癌に限らず、アトピーを始め病気を治す上で大きなヒントになると思いませんか?

 下痢

下痢が悪いものだと考えると、下痢止めを使います。

下痢はお腹の大掃除と考えるとお薬は飲みません。きりきり痛めば痛む時ほど、古い害毒・体毒・濁毒や、毒性の強い汚れが出ていると考えると、排泄した後の変化を期待しながら、頑張って乗越えて行けます。


怖いのは、体毒を溜め込んで蓄積する便秘のほうです。

 咳

咳が悪いものだと考えると、咳止めを使います。

咳は、肺の大掃除と考えると、きついけれどもこの機会に頑張って少しでも肺のお掃除をしようとします。何しろ、大気汚染が酷くなっているので、肺のお掃除は大切です。

肺に汚れが溜まれば、私の様に肺炎や喘息になったり、最悪の場合は肺癌になったりするのではないかと思います。


しかしながら、
自己免疫力で咳や痰で肺の汚れを出そうと体が頑張っても、ひどい咳や痰は苦しいし辛い事なので、少しでも楽になりたいと咳を止めたり痰を止めたりする人が多いのではないでしょうか?

けれども、
少しでも楽になりたいと咳を止めたり痰を止めたりする為にお薬を使う事は、肺の汚れを溜め続けていく事になりますので、その事が最近の喫煙者や喫煙経験の無い人にも肺癌が増えている原因の一つではないかと考えています。

 痰

痰が悪いものだと考えると、去痰剤を使ったりするでしょう。

痰は、肺のお掃除をした結果、汚れがこんなにありましたよと形にしてくれたものと考えると、痰が出るたびに「ああ、有難い。」「また、綺麗にして頂けた。」と感謝が出来ます。


ちなみに、自分の口から出た痰を再び口に入れようと思いますか?いくら自分の体から出たものとはいえ汚い痰を再び口に入れよう等とは思いませんよね。けれど、一寸考えて見て下さい。


去痰剤を使ったりして、出す筈の痰を薬で抑えたと言うことは、口から出した痰を飲み込んで、更にお薬と言う化学薬品を体に入れた事になるという事は考えられませんか?

 痛み

痛みには、溶かす痛みと溶かされる痛み。流れる痛み。こさぐ(こする)痛み。剥がす痛み。剥がれる痛み。絞る痛み等など痛みにも色々有るのを知っていますか?
痛みは、生きている証。体が寿命を全うさせようと頑張っている証なのです。

耐え切れない痛みの時は鎮痛剤の力を借りる事も勿論必要ですが、手術や、歯の治療、大怪我で無い限り、かなりまで耐えられると思います。何しろ、出産の痛みに耐えられる位なのですから。

ちなみに、痛みでは死なない・・・という例を紹介しておきます。

私の知人で脚立から落ちて寝たきりの体になった男性がいます。
その方は、病院にお見舞いに行った時には、ベッドに寝た状態で頭の方と脚の方の両側から引っ張って固定されていると言う状態でした。

その時の診断は、生涯このままの状態ということでした。

けれども、数年後には、車椅子ではありますが活発に活動できるまでになりました。
事故から20年程経っても車いすではあるものの日常生活を自宅で過ごされていました。まさに奇跡を自らに起こしたのです。

その方、曰く

「痛みがあるのは生きている証拠。痛いからと動かさなければますます体はダメになる。痛み止めを使うと、痛いという感覚を麻痺させるだけで、病気や怪我を治す為じゃないんだよ。感覚が麻痺するから、自分の体の状態をしっかりと把握する事が出来なくなるし、痛み止めを使うと、かえって体を治す事は難しくなる。
だから、痛み止めは、極力使わない方が良いんだよ。」



もともと、乗馬を初めスキーにスケートなどのインストラクターの資格を持っている程のスポーツマンのうえ、ジョークやウィットに富んだ方なので出来た事かも知れませんが、奇跡のカムバックをした方の言葉は重いものだと思いませんか?

 痒み

あなたは、痒い時にはお薬を使いますか?確かに痒みが酷い時には、痒み止めを塗って痒さを抑えたいという気持ちは重々分かります。

痛みはこらえる事が出来ても痒みをこらえる事が出来ません。私も痒みの酷い時には、本当に気が狂いそうな位になりました。
例えば、痒くて痒くてたまらず、掻くのは悪いと分かっていても、血が出るまで掻いたら
「ほぅ~っ」と息をつくと言う体験は、アトピーの人に限らず有るのではないでしょうか?

アトピーでもよく言われますが、冬の感想肌の痒みや、いわゆる年寄りのカイカイ病などもそうですが、

「掻いてはいけません(#`皿´)<怒怒怒怒怒怒!!!」
「掻いたらばい菌が入りますヽ(`Д´#)ノ」


でも、痒くて痒くてたまらない時は、
「掻いてはいけません!」と言う言葉が恨めしく思えるのです。

確かに掻けば、ばい菌が入る心配はあるでしょう。
そこから、化膿するかもしれません。
皮膚も色素沈着してしまいます。

けれども、

ばい菌が入らないようにすれば良いのではないですか?
化膿しない様にすれば良いのではないですか?
活性力を高めれば、色素沈着も改善できるのではないですか?

私は、痒い時には気が済むまで掻きます。
化膿することもありましたが、化膿しても治ります。
確かに、色素沈着はしましたが、色素沈着も解消されたので、
活性力を高めれば痒い時には掻けば良い。
という私のこの考えに自信を持っています。



そして、薬を使わずに、その痒みを乗越える度に少しずつ次の痒みが楽になっている事や、血が出るほど掻き毟る事も少なくなっている事に気づきました。

痒みも体の汚れを出す清浄化の一つなのです。

次のページでは『対処療法と完治療法の違い~癌に限らず知っておくべき事~』についてお話します。